株式会社リステージです。
同じ職場で働き続けることが必ずしも「良い」というわけではありません。理想は、人を向上させるものですが、それを叶えづらい状況にいる人にとっては悩みのタネにもなります。
今回、転職事例でご紹介する方は福井市在住の介護士のKさんです。
福井市在住の介護士Kさん
介護士になるまでと、転職をするきっかけ
無資格だった頃から介護にやりがいを感じて、自分の理想の介護観を持つようになった介護士さんでした。
そこで、ご自身で見つけた福井市の精神科病院へと転職されたのですが、その病棟は看護師の人数が少なく、夜勤の人数はいつもギリギリで、残業はほぼ毎日という状況でした。
また、コミュニケーションが難しい患者さんが多いのですが、長くいる先輩看護師は声掛けをあまりしなかったり、利用者様の身体を思えばすべきである体位変換の頻度が少なかったりして、Kさんが積極的にコミュニケーションを取っていると、あまり良い顔をされず、嫌味を言われることもあったそうです。
始めは「私だけでも誰かの為になれれば!」と頑張っていたようです。思い描いていた介護、看護をまったく実践できない環境に体力的にも精神的にも疲れ切ってしまい、「介護の仕事を辞めたい」とまで思い詰めておりましたが、今回、私どもにご相談くださったのです。
師長さんや部長さんへ相談することをおすすめしましたが、師長さんにはすでに話したけれど、まったく動いてくれなかったというのです。部長さんに話した時は引きとめられましたが、それ以上のアクションはないということでした。職場の状況改善が難しいようならば、転職を考えてみることをご提案しました。
その人の希望に合うピッタリな職場を提案
「介護、看護の仕事はやりたいんですが、私が思っているような介護ができるところが福井にはないような気がします」
とおっしゃいました。
そこで療養型病棟にもさまざまな病棟があり、取り扱っている疾患がどのようなものが多いのか、介護依存度はどのくらいかなど、さまざまな要因によって実践する業務にも違いがあることをお伝えしました。
話し合う中で、現在のスキルを生かして、より利用者さんに近い距離感で介護実践できる福井市、坂井市の特別養護老人ホームをおすすめしてみました。
仕事内容はそれほど変わりませんが、利用者さんに近い寄り添う介護が実践できます。残業もあまり多くありません。
「直接、話を聞いてみたいです」
と前向きにおっしゃってくださいました。その想いは理事、施設長、事務長さんにも伝わり、見事、内定。1ヶ月後に転職することができました。その後、しばらくしてから、
「職場は少し遠くなり1から覚える事も色々とありますが、自分がやりたかった介護ができているので、頑張っていけそうです」
というメールを頂きました。
転職のきっかけは人それぞれ
介護を実践する職場には、さまざまな環境があります。受け入れている患者様、利用者様の基礎疾患や介護依存度、病院、施設の方針や、そこにいる看護師、介護士の看護観によっても、違ってきます。
どんな職場であっても頑張ることは大切ですが、もし、負担が大きすぎて心が潰れてしまいそうな時には、無理をせず、ご自身の心と身体の健康を優先することも大事だと思います。
今週も面談面接が沢山ですが、少しでも早く皆様の転職のお力になれるように頑張ります!
ではまた。